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ナショナルジオグラフィック 2014年12月号

 

201412月号

「食べる」は喜び

食べるのは何のため?

一緒に食卓を囲めば

おなかも心も満たされる。

 

人は食べ物を通じて。友を作り、愛を育み、自分の幸せに気づく。

「食べる」は 喜びの源

食事を共にすることは、いつの時代も人の暮らしには無くてはならない習慣だった。

「パンを分け合う」という言い回しは聖書の時代からあり、食事を共にすることで親愛の情が生まれ、怒りが消え、笑いがはじけることを表している。食べ物の思い出は愛情と結びつき、生涯にわたって心の支えとなる。

 

厳しい環境に置かれた時でさえ、人は食べる喜びを共にすることで活力を得る。1902年、英国の南極探検隊は、一年で夜が最も長くなる日に極地で饗宴を催した。この日のために、45頭の羊をはじめ大量の食料を船に積み込んでおいたのだ。準備を終えてごちそうを囲んだ一行は、ひとときとはいえ、寒さやくらさ、孤立感を忘れることができたという。この日のことを隊長のロバート ファルコン スコットは、次のように記している。「素晴らしい晩餐を囲むことで、南極地方にいても生きる喜びを実感できた」

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